WAVE 入力デバイス インターフェイス コントロール (WaveIn コントロール) とは? |
Windows でサウンドを録音する場合、一般的には、waveIn 系の低レベル マルチメディア API というものを使用します。録音アプリケーション (例えば、Windows 95 に付属のサウンド レコーダーなど) の録音処理の主な流れは、以下のとおりです。
- デバイスを開く
- 録音に使用するメモリを割り当てる
- 録音を開始する
- メモリが録音されたデータいっぱいになったら、データを保存する
- 録音が終了したら、メモリを解放し、デバイスを閉じる
Windows には、MCI (Media Control Interface) と呼ばれるインターフェイスがありますが、これは以上のような手続きをカプセル化しているために、"Open"、"Record"、"Stop"、"Close" などといった簡単な文字列コマンドで録音を実行することができます。Visual Basic に付属する“マルチメディア MCI コントロール”は、MCI をカプセル化したものです。
マルチメディア MCI コントロールを用いると、ほとんどコードを書かずに録音アプリケーションを作成することが可能です。しかし、MCI コントロールを使用した場合、機種によってうまく録音できなかったり、高音質なフォーマット (44.1 kHz、16 ビット、ステレオ) の場合、高速なマシンを使用しているにもかかわらず録音データを取りこぼすといった問題があります。また、録音されたデータを (ファイルを介さずに) 直接使用したいといった方にとっては、MCI コントロールは使いにくいかもしれません。
WAVE 入力デバイス インターフェイス コントロール (WaveIn コントロール) は、低レベル マルチメディア API をカプセル化したものです。録音に必要なバッファの管理や、デバイス ハンドルの管理などは、コントロール自身によって自動的に行われます。したがって、メモリ管理やデバイスの閉じ忘れなどを気にせずに、よりきめ細かなデバイス制御が可能となります。
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