WAVE 出力デバイス インターフェイス コントロール (WaveOut コントロール) とは?

  1. Windows でのサウンド再生

Windows でサウンドを再生する場合、一般的には、waveOut 系の低レベル マルチメディア API というものを使用します。再生アプリケーション (例えば、Windows 95 に付属のサウンド レコーダーなど) の再生処理の主な流れは、以下のとおりです。

  1. デバイスを開く
  2. 再生に使用するメモリを割り当てる
  3. 再生を開始する
  4. 再生が終了したら、メモリを解放し、デバイスを閉じる

Windows には、MCI (Media Control Interface) と呼ばれるインターフェイスがありますが、これは以上のような手続きをカプセル化しているために、"Open"、"Play"、"Stop"、"Close" などといった簡単な文字列コマンドで再生を実行することができます。Visual Basic に付属する“マルチメディア MCI コントロール”は、MCI をカプセル化したものです。

  1. マルチメディア MCI コントロールを用いた再生

マルチメディア MCI コントロールを用いると、ほとんどコードを書かずに再生アプリケーションを作成することが可能です。しかし、MCI コントロールを使用した場合、ファイル上のデータしか再生できません。たとえば、メモリ上にサウンド データを生成し、それを再生したいといった用途には、MCI コントロールは不向きです。WaveOut コントロールを用いれば、メモリ上のサウンド データも直接再生することが可能です。

  1. 低レベル関数をカプセル化した WaveOut コントロール

WAVE 出力デバイス インターフェイス コントロール (WaveOut コントロール) は、低レベル マルチメディア API をカプセル化したものです。再生に必要なバッファの管理や、デバイス ハンドルの管理などは、コントロール自身によって自動的に行われます。したがって、メモリ管理やデバイスの閉じ忘れなどを気にせずに、よりきめ細かなデバイス制御が可能となります。

WaveOut コントロールの構造図


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