Enabled プロパティ
hWndHook プロパティで指定したフォームまたはコントロールのメッセージ フックを有効にするかどうかを設定します。値の取得も可能です。
構文
object.Enabled [= boolean]
Enabled プロパティの構文の指定項目は次のとおりです。
指定項目 | 内容 |
---|---|
object | メッセージ フック コントロールを指すオブジェクト式を指定します。 |
boolean | hWndHook プロパティで指定したフォームまたはコントロールのメッセージ フックを行うかどうかをブール式で指定します。 |
設定値
boolean の設定値は次のとおりです。
設定値 | 内容 |
---|---|
True | (既定値) object はメッセージをフックします。 |
False | object はメッセージをフックしません。 |
解説
Enabled プロパティを False に設定することにより、メッセージのフックが行われなくなります。したがって、Messege イベントは発生しません。Enabled プロパティを True に設定すると、メッセージのフックが再開されます。
参照
HookEnabled プロパティ
フックするメッセージの種類を設定します。値の取得も可能です。デザイン時は利用できません。
構文
object.HookEnabled (message) [= boolean]
HookEnabled プロパティの構文の指定項目は次のとおりです。
設定値
boolean の設定値は次のとおりです。
設定値 | 内容 |
True | object は message で指定したメッセージをフックします。 |
False | (既定値) object は message で指定したメッセージをフックしません。 |
解説
メッセージ フック コントロールにはメッセージ フィルタが内蔵されており、HookEnabled プロパティでフックを許可されたメッセージを受信したときのみ、Message イベントが発生します。
引数 message には 0 ~ 65535 までの値を指定できます。この範囲外の値を指定した場合は、トラップ可能なエラーが発生します。引数は省略できません。
参照
hWndHook プロパティ
メッセージをフックするフォームまたはコントロールのハンドルを設定します。値の取得も可能です。デザイン時は利用できません。
このプロパティは規定プロパティです。
構文
object.hWndHook [= value]
hWndHook プロパティの構文の指定項目は次のとおりです。
指定項目 | 内容 |
---|---|
object | メッセージ フック コントロールを指すオブジェクト式を指定します。 |
value | メッセージをフックしたいフォームまたはコントロールのハンドル (フォームまたはコントロール hWnd プロパティ) を指定します。 |
解説
hWndHook プロパティには、メッセージをフックしたいフォームまたはコントロールのハンドルを設定します。通常は、フォームまたはコントロールの hWnd プロパティを直接指定してください。無効なハンドルを指定した場合は、トラップ可能なエラーが発生します。メッセージのフックを解除するには、hWndHook プロパティに 0 を設定するか、Enabled プロパティを False に設定します。
フック対象のフォームまたはコントロールがアンロードされると、hWndHook プロパティは自動的に 0 にリセットされます。
注意
複数のメッセージ フック コントロールの hWndHook プロパティに、同一の値を設定しないで下さい。プログラムが異常終了することがあります。